資金繰りの簡単な考え方
経理と財務の違い
経理と財務
1. 経理の業務
①証憑書類の確認
契約書、納品書、請求書、領収書の正当性の確認
②記帳
♦仕訳帳 : 毎日の業務に関係する事柄を記録する
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元 帳 : 勘定科目に振り分けて集計する
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試算表 : 貸借対照表と損益計算書に集計する(月次)
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♦決算整理 : 仕訳、棚卸、減価償却、経過勘定の確認と調整
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決算書 : 貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書を作成する
♦印 ⇒ 会計用ソフトウェアを使用した作業
2. 財務の業務
①中期経営計画書の作成
今後5期の損益計画を作成する(営業戦略、金融戦略)
②月次資金繰り表の作成
③日次資金繰り表の作成(3ヶ月先までの資金予測)
④当月及び翌月の必要運転資金の依頼と調達手続き
(手形貸付、当座貸越契約、シンジケートローン)※担保要求も有
⑤毎月、取引金融機関へ月次試算表と資金繰り表の報告
金融機関と適切な信頼関係を構築する
⑥設備投資計画書より必要な資金調達のための資料作成と調達
設備投資計画書、損益予測、借入金返済計画書、
借入方法と金利の交渉、証書貸付(金銭消費貸借契約書)
⑦経営改善対策
経営者へ改善策の提案とその進捗管理
(当期純利益とフリーキャッシュフローの確保へ)
⑧設備投資計画の対策と提案
直近3期の決算書および資金繰りと、今後の予算達成確度に基づいた計
画的設備投資の提案
資金繰り表
1. 資金繰りの考え方
①経理と財務の違い
経理(税務) ⇒ 取引の発生を基準とする(過去の取引の処理)
財務(資金繰り) ⇒ 現金の収支を基準とする(将来のお金の準備)
・経理では、60万円の利益(損益)が出ますが、資金繰りでは、5月で40万円の資金不足、6月で160万円のプラスです。
締め日と支払いサイトの関係で、支払日が末日とは限りませんので、月次の資金繰り表だけでは対応できません。
そこで、日次資金繰り表が必要になります。
また、金融機関も資金繰り表の提出を求めてきます。
よろしかったらご覧ください。