経営者の葛藤
経営者の葛藤
♦会社が存続しない原因
1.経営者自身が、公人と私人の区別がつかなくなる
2.私欲優先になってしまう(会社の私物化)
3.成功を自身の力と勘違いし、社員へ感謝しない
4.周りの意見を聞かず独断専行(経営に成功の連続はない)
5.己の力を過信する(営業、経理、財務などオールラウンドプレーヤーはいない)
♦経営者になりたい理由
1.お金持ちになりたい
2.贅沢したい
3.老後のために蓄えたい
4.学生時代も優秀で自信がある
5.家族のために
経営者になる人は、魅力がある優秀な人
しかし、また会社を潰すのもその人たち
社員が、働く理由は人それぞれ
働き方も人それぞれ
社長は、社員の能力の物差しを知らない
経営者は、社員に所定労働時間内に、持てる能力の100%をフル活用してもらいたいと思っている。
労働時間管理や有給休暇の取得等が厳しく叫ばれている現状なら尚更である。
また、コンプライアンスの関係上、データの持出しは厳禁で持ち帰り作業もできない。
経営者自身がどのような経営者であれば、社員はその能力をフル活用してくれるのだろうか?
昇給をしてやれば、よいのか?
それでは、長続きしない
それは、お金の魅力であり、経営者自身の魅力ではない
人事評価制度で社員を査定し、給与を決定しているが、社員も経営者を評価し、中には働き方を調整している社員がいるということはよく聞く話。
経営理念とは、経営者、社員の区別なく共有する思い
会社存続が社員(社会)のためであり、社員(社会)のための会社でなければその存在は認められず、必要とされない。
起業の理由は、人それぞれ
しかし、そこから先が重要
経営とは、苦しいときが80%
起業は誰でもできる
困難なのは、社会に必要とされ続けること
そして、永続的に社員の生活を守り続けること
そのための、ワンチームがあるか
経営者の葛藤は終らない
起業の存続と発展のために!
経営者とは魅力ある人
魅力ある人とは
「魅力」を辞書で調べると、「人の気持を引き付けて夢中にさせる力。」とある。
魅力ある人とは、人の気持を引き付けて夢中にさせる力を持つ人。
人を思いやる優しさを持ちながら、自分の夢を目指し、一途に努力している人。
しかし、それを努力と思わず、ただ、とことん楽しむ。
苦しいことも、辛いことも、ただ、とことん楽しむ。
だから、感動する。
その人の周りに、感動した人たちが集まる。
そして、感じて動く。
そんな経営者なら、不可能を可能にしてくれると信じて。
人が動く、働く。
夢をかなえる会社。
経営者とは魅力ある人。
企業の存続と発展のために!
会社の業績が良いときにやるべき3つのこと
会社の業績が良いときにやるべき3つのこと
中小企業の会社経営者の方の悩みの多くは、資金繰りです。
会社が数期、黒字になっても安心はできないのです。
不安と大きな責任だけが、昼夜問わずプレッシャーとなって襲ってきます。
そんな中、何とか利益を確保した企業が、翌期からも利益確保のために備えるべきことがあります。
1.営業戦略
・営業部門
次期中期経営計画の作成のための、新たな営業戦略の検討
(本業で売上を伸ばすための戦略)
将来の利益確保のための設備投資計画の検討
(新たな売上の柱を創造する)
ブランディング等、知的財産に関する検討
2.財務戦略
・財務部門
営業部門が作成した営業戦略、また設備投資計画その他において、月次・年次資金繰り計画表を作成する。
資金繰り計画にて資金ショート(不足)が生じる場合、許容範囲外であれば営業戦略の見直しを具申する。
各期の損益と税務申告予測を立て、資金準備等をする。
なお、毎期初には金融機関への、決算報告と次期予算、資金予測報告をする。
金融機関との関係維持のため、協力銀行の長期借入金や金利、担保、固定預金等のバランスに配慮する。
(長期借入金が全くない状態が、良い会社ではない。)
人材採用に関しては、増額人件費も予算化し、売上や利益とのバランスを確認する。
3.人財戦略
・管理部門
営業戦略において、人材採用が必要と認められた場合、管理部門は、採用計画に沿って部門ごとに適した人材(新卒、中途)をバランスを考慮しながら採用、配属する。
「適材適所」へ。
いくら優秀な人材を採用できても、大事なのはその先の「育成」だ。
毎日毎日、水をやり肥料を与え続けること。
1日も早く、人材から「人財」へと成長してもらうたには、会社の、いや、その教育担当者や部門責任者の出来不出来によるところが多分に影響する。
私は提案するが、中小企業は管理職者の教育・育成にも本気で投資しなければならない。
折角、夢と希望を持って入社してきた優秀な人材が、いつの間にか目の輝きがなくなっていくのを、幾度も目にしてきた。
「今日成すべきこと、今月成すべきことを、経営者と社員が明確に意識できているか。」です。
目的達成のためには、社員や取引先と将来の夢を共有し共存共栄し、良きパートナー関係を構築しつつ、顧客に満足と信頼を与え続けることです。
利益は還元することでしか還元されない。
企業の存続と発展のために!
会社を存続するためのポイント
会社を存続するために
目次
いつもお読みいただきありがとうございます。
これまでの経験より、感じたことを気ままに書いていきます。
1.企業の現状
会社の起業は、新会社法により以前より資本金条件などが変更され、起業が容易にできるようになりました。
しかし、会社経営で一番難しいのは、「会社を永遠に継続させる」ことです。
従業員の生活を守る責任、取引先に対する契約履行責任、金融機関への返済義務、納税義務、それは起業した時から経営者が背負う社会的責任です。
一方、現実は、2018年の集計より倒産した企業の平均寿命は23.9年*1なのです。
2.会社継続の要因
・外的要因
政治的変化、経済的変化、社会的変化、技術的変化
自社でのコントロールが難しい
・内的要因
経営資源(人財、資産、負債、資本、情報、システムなど)
自社でコントロールが可能である
3.人と共に成長する会社
会社とは株主、経営者、社員で組織され、それぞれがその役割と責任を負う。
要するに、人の集まりで構成された集合体 ⇒ 人の経験、能力、積極性で経営成績が左右されるということ。
経営者が成すべきことは明確だ。
自社の社員個々の能力を、100%引き出すこと、また、その能力を高め続けること。
今、自社の社員は、どれだけの社員がその持てる能力を100%活用しているだろうか?。
外的要因や内的要因とは言え、そのほぼ全てに係るのは社員。
現場の内容に一番詳しいのは、やはりその担当社員。
そこからの情報が、いかに早く正確か、それによりリスクマネジメントが行える。
会社の業績に直結する大きな要因である。
経営者の仕事は、高学歴な人を履歴書で判断することではない。
危ない経営者は、高学歴者を採用したことで安心する経営者。
高学歴者 ≠ 仕事ができる
大切なのは、経営者と社員が、会社のビジョンと、その人の夢を共有でき、信頼できる関係であること。
企業の存続と発展のために!
簡単に資金調達ができるまでのフロー
簡単に資金調達ができるまでのフロー
目次
はじめに
経営者から、良く耳にする言葉が「どうしたら銀行から簡単にお金を借りられるのか?」という質問。
とても一言で答えられない。
それは、その企業の過去から現在に至るまでの、複合的要因の結果だから。
私の経験(全都市銀行、地方銀行、商工中金等、信組、保証協会、公庫など数十行、リース会社数十社と取引有り)から、改善のために必要なフローを書きます。
各銀行へ、金融庁からの指示はありますが、実際は銀行の事情により、多少、融資判断が違うというのが現実です。
以下が全てではありませんが、どこの金融機関もそれほど判断に差はないと思います。
1.中期経営計画書
取引金融機関に対して、中期経営計画書を作成し提出する。
(貸借対照表、損益計算書、資金繰り表、営業戦略、財務戦略など一式
設備投資計画があれば別途準備する。)
2.決算書、税務申告書
毎期、決算書、税務申告書を取引金融機関へ提出し説明すると同時に、翌期の予算説明を行う。
中期経営計画書に沿って当期の計画通り達成していること。
3.月次試算表、資金繰り表
毎月の月次試算表と資金繰り表を取引金融機関へ提出し説明する。
中期経営計画書に沿って、当期の予算達成が可能である旨の説明ができること。
4.会社と金融機関の関係
会社の代表として、社長自らが金融機関からの信頼を勝ち得ることが何よりも重要です。
社長自身、経理・財務に苦手意識のある方が多く、金融機関になかなか足が向かない方が多いのも、また事実です。
しかし、そこは財務責任者がフォローしてあげてください。
例えば、社長と金融機関を訪問する前に、想定問答を事前に準備してあげましょう。
そうすることで、社長の知識も増え、苦手意識も薄れていきます。少しづつですが金融機関からの信頼も得られるようになるのです。
会社の格付けは、会社の業績評価と社長の個人評価の総合点数です。
5.まとめ
簡単に資金調達ができるようになるまでには、年月がかかるのです。
最低でも3期連続で黒字決算など。
上記に記した1~4のように、中には「こんなことをして、何の意味があるのか。」と言われた社長もいました。
一足飛びに金融機関評価が激変することは、無いと覚悟してください。
社長は、財務責任者と金融戦略を練り、協力し努力するしか近道はありません。
日々の、小さなことの積み重ねでしか得ることができないのが「信頼」です。
その後に、初めて簡単に資金調達ができるようになるのです。
企業の存続と発展のために!
企業に大事な人財とは?
企業の発展は、人財の教育と成長のスピードに比例する
今日、お会いした方から、学ばせていただいた。
就職活動をすると、当たり前のように履歴書、職務経歴書の提出が求められる。
まず、第一関門の書類審査というものだ。
だが、もっと大事なことは、これから先の、その人の生き方。
人財を生かすか殺すか、企業の、いや経営者の裁量にかかっている。
1.ものさしで測れる成長
・身長
・体重
・学校の成績
・企業の成果
・企業の規模
2.物差しで測れない成長
・人のやさしさ
・人への気配り
・積極的な生き方
まとめ
人の成長には、両面からのアプローチ(継続した教育と研修)が必要で、バランスの取れた成長こそが、ひとり一人の人間の価値を決めていく。
難しい事ではあるが、人を採用するときに、両面から判断することを忘れていないか?
人としての成長に終着点はない!
企業の存続と発展のために!