あなたの夢を形に!めざせ起業家!第4回「上手な銀行取引のポイント」
今回は、「上手な銀行取引のポイント」です。
※セミナーの内容は、起業を目指す方が対象で、基本的なものになっていますので、既にご存じの方は、やさし~い目でみてください。
1.銀行の視点
①.ひと:経営者の資質、従業員の資質
(責任感、決断力、経営管理能力、リーダーシップ、倫理観、持続力、判断力、忍耐力)
⇒ 銀行マンが、企業に来訪したときに見るところ。(融資を受ける場合、訪問されると思ってください)
(挨拶、清掃、整理整頓、社内雰囲気など)
⇒ 銀行を訪問した時に、銀行マンに見られるところ。
(挨拶、服装、靴、真摯な態度、言葉遣いなど、相手の銀行マンが若くても、決して間違った態度をとらないこと)
②.もの:製品力、サービス力、生産能力
会社の強みを理解し、十分に活かしているか
③.かね:基本の3つの決算書
貸借対照表(B/S):決算日現在の財産状況を示すもの(財政状態を表す)
⇒ 負債の部・純資産の部:どこから調達したお金か?
⇒ 資産の部:お金を何に使ったか?
損益計算書(P/L):1事業期間の営業の状態を示すもの(経営成績を表す)
⇒ 当期純利益:いくら儲かったか?
キャッシュフロー計算書(C/F):1事業期間のお金の流れを示すもの
⇒ 現金残高:実際に手許にある現金はいくらか?
営業キャッシュフロー・投資キャッシュフロー・財務キャッシュフロー毎に計算され、現金残高が表される。
※1 当期純利益(いくら儲かったか?)と、 現金残高(実際に手許にある現金はいくらか?)は、同じではありません。
当期純利益 ≠ 現金残高
ですから、別途、資金繰り表が必要です。
よろしければ、ご参考までに。
資金 一歩先を見る注意経営!そのための資金繰り表を作る - mirohiGG’s blog
※2 決算書は、銀行へ決算報告へお伺いした時の聴取によって、各銀行で、実体ベースの決算書に組み替えらます。
提案 👇
銀行へ、決算報告に行かれるときは、財務担当から決算内容について、良く説明を受けてから行かれてください。
(出来れば、想定質問のQ&Aや、科目別増減明細を作ることをお勧めします)
~余談~
私の経験の話
営業出身の社長でしたが、営業マンとしてはとても優秀な方でした。
社長になられてから、銀行へ決算等の報告へお伺いした時に、リップサービスが始まってしまい、決算書の内容とそぐわない説明になってしまいました。
その時、本人は、そんなことは知る由もありません。
結果、会社と社長の信用が落ちてしまい、その後の資金繰りまで影響が及んでしまいました。
2.企業格付け
銀行は、上記の調査に基づき、企業の信用力に応じた分類を行う。
1~6:正常先
7:要注意先
8:要管理先
9:破綻懸念先
10:実質破綻先
11:破綻先
(業種ごとの財務指標判断)
非財務評価:内部資源(ひと、もの、かね)、外部環境
業界特性・業界動向・企業特性・営業基盤・経営者・従業員
※3 企業にとって、非常に重要な銀行借入の金利が、このランク(企業格付け)によって変わります。
実際、8:要管理先以下は、新規融資はしてもらえません。
本日は、以上です。
少しでも参考になれば幸いです。
では、おつかれさまでした。