会社経営から見た 管理職になるメリットとデメリット!
部長はお断りします。
私は、これまでいくつもの会社で勤務してきた。
中小企業から大企業まで、人事総務、経理、財務、経営企画、取締役など経験させていただいた。
以下は、1つの考え方としてお読みいただけたら幸いです。
その中で感じたことは、
役職がつくことは、業務上のメリットであり、デメリットであるということ。
サラリーマンは、昇進して役職がつかなければ多くの昇給額は望めないし、賞与や退職金も違うのだ。
誰もが、そこを目指して努力し、認められるために日々頑張っていると思う。
しかし、私の経験から言うと、個人的には大変嬉しいことなのだが、企業の現場リスクをマネジメントするという点から考えると、少なからずデメリットを含んでしまう。
サラリーマンの世界では、役職がつくということは、当然上司と部下であるわけで、その人が勤務評価者であり、自分の給与を査定する人なのだ。
当たり前だが、自分の査定点数の下がることは言わないだろう。
それは、職場の同僚や仲間のことについても同じだ。
彼らは、仲間をかばい、上司に告げ口したりしないのだ。
良いことでもあるが、反面、会社の中で問題があっても、本人が言うまでは言わないということなのだ。(普通の社員は)
会社経営にとっては、「有るまじきこと」で、リスクはいち早く感知し、対策し、実行しなければならないのである。
でも、彼らは経営者ではない、従業員なのだ。
そこは、経営者は理解するべきか。
若いころに経験したことだが、役職が付いてしまったことで、周りの仲間の空気感が微妙に変わったことを覚えている。
財務課長をしているときに、感じた危機感だ。
各部門の生の声が聞こえなければ、本当のリスクマネジメントなんてできない。
資金繰りは、あっという間にショートしてしまう。
社員は、会社が大きくなると尚更のこと、倒産するなどとは夢にも思っていないのだ。
新卒の若い新入社員など当たり前のように、、、。
証券会社は倒産し、銀行や保険会社も統廃合され、大企業も倒産やM&Aが行われるにもかかわらず、である。
念のために申し添えるが、管理職になる事を全否定するものではない。
正しく表現する言葉が見当たらないが、管理職の人財であっても、管理職でない人間も必要なのではないか?と言いたいのだ。
何となくご理解願いたいが、、、。
ある日の夕刻、会長秘書が呼びに来た。
会長から、「なぜ、部長になりたくないのか?」との質問、
(秘書から、それとなく聞いていたらしく)
私は以前、課長を拝命する時にも、正直やりたくなかったのだ。
その経緯は、以下をご覧ください。
私は、会長に正直に上記にかいたようなことをお話し、部長昇進の件はお断りした。
21時、何とかご理解いただき( 多分?)
私は、只野課長?
でいることが出来た。
その後、しばらくは部長へのお話をお断りさせていただいた。
しかし、課長職になることを嫌がっていた理由と、部長職をお断りした理由は、全く正反対の気持ちからによるものであることは間違いなかった。
「絶対に会社は潰さない!」
以前、自分自身に誓ったことを忘れない。
若くして亡くなられた専務のためにも。