機動戦士ガンダム始動、夢を追いかけて!
機動戦士ガンダム 夢という原動力
2020年12月19日 神奈川県 横浜市 山下ふ頭
機動戦士ガンダムは動いた。
2014年の「ガンダムグローバルチャレンジ」プロジェクト発足から6年を経ていた。
2009年にガンダムの立像ができたとき、そのプロジェクトメンバーのひとり川原正毅氏は、既に次の宿題として「動くガンダム」という、もう一歩先の夢の実現を考えていた。
2014年に、各業種からその道のプロフェッショナルおよそ50人のスタッフが集まり、1979年に放送された「機動戦士ガンダム」の「ガンダムグローバルチャレンジ」がスタートしたのだ。
その中心メンバーが、テクニカルディレクター石井啓範氏、システムディレクター吉崎航氏、クリエイティブディレクター川原正毅氏だ。
石井啓範氏においては、20年間勤めた会社を退社し、実験施設の近くに部屋を借り、単身赴任して、このプロジェクトに専念した。
当時、プロジェクトに参加するかどうか悩んだ石井氏は、
「やらない後悔より、やって後悔するほうがいい。」
と考え、参加を決断したらしい。
ガンダムに出会ったのは、40年前だった。
決断した石井氏も本当にすごいが、それを許したご家族は尚更だ。
このエネルギーは、どこからくるのだろう。
集まったスタッフのエネルギーはどこから。
国のプロジェクトで、いろいろな企業が集まることはあるそうだが、「機動戦士ガンダム」の名のもとに、これだけのプロフェッショナル(企業戦士)が集まるとは、本当に驚きだ。
驚きと同時に、嬉しさが湧いてくる。
それは単に、動くガンダムができたから、ではなく、
商売や儲けが目的でなく、夢を追いかけてこれだけの優秀なスタッフや企業が参加したということに、胸の奥が熱くなった。
これまで、誰にも成されることのなかった、未知へのチャレンジであったことは言うまでもない。
それを成し遂げられたのは、きっと「夢」という思いが大きな原動力となり、スタッフの思いが一つになったからだろう。
人間を永くやっていくうちに、夢を夢と諦め、精一杯賢いふりをしながら日々の生活に追われるように生きていく。
もう一人の自分を演じて。
しかし、子供達には、夢を追いかけてもいいんだと言ってやりたいものだ。
夢は、人を動かす原動力だから。
人は、夢のためなら自分を生きられるから。
また、今日を迎えられたことに感謝し、目の前に起こるすべての事を楽しむことにしよう。
きっと、幸せが向こうからドアをノックしてくれるから。