人事評価制度は、人事評価者教育終了の後で!
余計なお世話のお世話
世の企業には、「人事評価制度」なるものが、たくさんある。
一つは、従業員に対して「正当に評価して昇給、昇格、賞与などを査定していますよ。」
という理由付けをし、文句が出ないようにする一つの予防線の役。
ひどい場合、最終評価者の担当取締役やもしかすると社長で、それまでの評価が覆る、名ばかりの「人事評価制度」!
⇒ 「好き嫌い判定制度」と命名
離職率の高い企業だ。
他方、正しく評価されて従業員のモチベーションを高め、人材育成が進み企業業績を伸ばしている企業。
ある中小企業で、「人事評価制度」を作成するプロジェクト(WG)が始まった。
社長、取締役は大賛成だ。
理由は、上記の通り、言わずもがな。
給料をできるだけ上げない理由づくり。
しかし、この経営者たちは、従業員時代に人事評価をされたこともなければ、したこともない方々。
安易にこの制度を導入するリスクを、知らないのだ。
残念ながら。
(知らないということは、怖いもの無しなのか?)
またまた、どこかの大企業の物をお手本に持ってきて、早く完成させる作戦。
⇒ 「レンジでチン作戦!」と命名
得てして、こういう会社の管理職は、会社の経営を守るということが、部下の生活を守るということだ、というところに繋がっていない。
(部下が、不憫でならぬ。)
管理職たちは、長年この会社で、自分なりに賢く変身したのだ。
書きながら、楽しくなってきた~。
話を戻そう。
しかし、結果これで幸せになれる人は、誰もいないのだ。
①.優秀な従業員には、その不備なところが見えるので会社のために意見する。
②.社長や取締役が、そのリスクを理解しようとしない。できない?
③.厄介社員扱いされる。⇒ 好き嫌い判定で ⇒ 「嫌い」確定!
③.意見してくれていた、優秀な従業員が次々と退職。
④.社長や取締役に、厳しく意見する従業員(目の上のたん瘤)が居なくなり、楽しい日々がやってきた。
⑤.なぜか知らないうちに、会社が、、、、、おかしい。
⑥.残ったいた従業員は、慌てて就職活動を始める。
⑦.倒産、破産?
とならないように、「人事評価制度」作成の前に、
是非、お願いしたい。
例)「人事評価者教育プログラム」の実施!
企業の中で、部署や部門が複数あり、そこに人事評価者が存在する。
そして、あってはならないことだが、評価の甘辛や好き嫌い、個人的な感情も当然のようにあるわけで。
従業員からみて、すべての評価が正しいと思われることは、まず難しい。
しかし、なるべく大多数の従業員から、納得してもらえるような努力を、制度実施の前に行うことが、後々の流れの中で必要になってくるのではないか。
せっかく作る制度ならば、会社と従業員のどちらも幸せになれる制度であった方が、絶対良い。
会社と従業員は、相思相愛で!